1983年にNationalから発売された、倉俣史朗がデザインした卓上扇風機「JOKER」は、興味深い背景を持っています。
この製品は、倉俣氏がニューヨークでアーティストたちが個々に扇風機を持ちながら涼を取っているのを見て、「一人用の扇風機があってもいいのではないか」というアイデアから生まれました。
JOKERはシルバー、レッド、ブラックの3色展開で、短期間ながら販売されたアイテムです。
この製品は、倉俣氏が得意とするメタルメッシュを利用しており、無駄のないシンプルなフォルムとカールコードの採用など、遊び心を取り入れた斬新なデザインが特徴です。
背面には2段階の風量調整スイッチも装備されています。
JOKERは日常生活にうまく溶け込み、インテリアの一部としても違和感なく配置できる実用性とデザイン性の融合が見事です。倉俣デザインのアイテムの中でも、手の届く範囲で手に入る希少な「買える」プロダクトと言えるでしょう。
［留意点］
40年前の製品です。
実用品というよりもコレクタブルアイテムとして販売いたします。
［デザイン］Shiro Kuramata (倉俣史朗)
［プロダクト名］Joker(ジョーカー)
［メーカー］National(松下電器)
［サイズ］W325 × D180 x H315 cm
［デザイン年］1983年
［素材／構造］メタルメッシュカバー、スチールレッグ、プラスチック
