永井敬二コレクション BRAUN AUDIO展 -良いデザインの原理原則-

モダンデザインコレクター、永井敬二氏の膨大なコレクションから、インダストリアルデザインの巨匠ディーター・ラムスによるBRAUN社の名作オーディオ機器や、同社の製品に関連するグラフィック、書籍、図面などを展示する展覧会が開催されました。



[ディーター・ラムス | Dieter Rams]

ドイツ ヴィースバーデン出身のインダストリアルデザイナー。
家電製品メーカーであるブラウン社のチーフデザイナーを務め、インダストリアルデザインにおける「機能主義」派の重要な人物の一人として知られています。
ディーター・ラムスは、1943年から1957年にかけてヴィースバーデン製作技術学校で建築ならびに大工技術を学んだ経歴を持っています。

ディーター・ラムスのデザインは、シンプルで機能的な特徴があり、美的な要素と実用性を組み合わせたものでした。ディーター・ラムスの作品は、家電製品や家具などの日常のアイテムに影響を与え、デザイン界において高い評価を受けました。また、彼のデザイン哲学は「“Less is more” 少なくて良いものを作る」ことに焦点を当て、環境に配慮したアプローチを示しています。
ディーター・ラムスのデザインは、現代のデザイン思想においても重要な影響を与え続けており、ラムスの作品はクラシックとして評価されています。

参考文献 BRAUNのウェブサイトはこちら、https://br-time.jp/designer/

[永井敬二 | Keiji Nagai]
AIに尋ねました。するとどうでしょう、AIも永井さんのことを知っているではありませんか。まったく驚きました。今回はAIに文章作成をサポートしていただきながら、永井敬二さんについて記載いたします。

永井敬二(Keiji Nagai)は家具のコレクターとして知られています。彼は日本を拠点とし、世界中から収集した高品質な家具のコレクションで有名です。
永井敬二は、ミッドセンチュリーモダンやデザイナー家具など、多くの家具のコレクションを所有しており、そのコレクションは美術館や展示会でも紹介されることがあります。彼の家具コレクションは、デザインの優れた作品やアンティーク家具など、多くの異なるスタイルや時代の家具を含んでおり、その品質と多様性は評価されています。

永井敬二の家具コレクションは、デザイン愛好家や家具収集家にとって興味深いものとされ、彼自身も家具デザインに対する情熱を持っていることが知られています。

永井敬二さんについてはこちらのブログをどうぞ。

チェアマニアに捧ぐ!永井敬二さんの「椅子コレクターの半世紀」:https://vintagekagu.com/blogs/news/keiji-nagai 

美のアーカイブ研究プロジェクト Vol.1
永井敬二コレクション BRAUN AUDIO展
-良いデザインの原理原則-

[開催日時]
2023年10月4日(水曜)-10月11日(水曜)
10AM-6PM
場所:九州大学大橋キャンパス1号館 2Fギャラリー
主催:尾方研究室/企画:山田敦貴/企画協力:永井敬二
共催:九州大学芸術工学研究院 - デザイン基礎学研究センター

主な展示品は、プロダクト7点+ポスターやパネルなど








ディーター・ラムスの発案した「良いデザインの十ヶ条」は、のちのアップル社の製品哲学やハードウェアにも大きな影響を与えたことでも知られています。

ディーター・ラムスによる
「良いデザインの十ヶ条」
Ten principles to good design.



革新的である
Good design is innovative.
デザインは新しい解決策やアプローチを提供し、革新的であるべきです。

実用をもたらす
Good design makes a product useful.
良く設計された製品は明確な目的を果たし、ユーザーにとって有用であるべきです。

美的である
Good design is aesthetic.
デザインは製品を視覚的に魅力的かつ優雅にし、その魅力を高めるべきです。

理解をもたらす
Good design makes a product understandable.
ユーザーは製品の動作方法や使用方法を簡単に理解でき、混乱することなく利用できるべきです。

謙虚である
Good design is unobtrusive.
デザインは製品の本来の機能を支配したり、そらせたりするのではなく、控えめで調和の取れたものであるべきです。

誠実である
Good design is honest.
製品はユーザーを欺いてはならず、その機能、材料、能力について透明かつ誠実であるべきです。

長命である
Good design has longevity.
良く設計された製品は耐久性があり、長期間使用でき、頻繁な交換の必要性を減少させるべきです。

最終的にディティールへと帰結する
Good design is consequent down to the last detail.
製品のすべての詳細は注意深く考慮され、製品全体の卓越性に貢献するように設計されるべきです。

環境への配慮とともにある
Good design is environmentally friendly.
デザイナーは製品の環境への影響を考慮し、廃棄物やエネルギーの消費を最小限に抑えることを目指すべきです。

可能な限りデザインを抑制する
Good design is as little design as possible.
シンプルさが鍵です。デザインには必要な要素と機能だけを含み、余分な要素や不要なコンポーネントを排除すべきです。

これらの原則は、現代のデザインに大きな影響を与え、機能的で美しい製品を作成したいデザイナーにとって、引き続きインスピレーションの源となっています。

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『建築の七灯』(The Seven Lamps of Architecture)は、イギリスの美術評論家ジョン・ラスキン(John Ruskin)によって1849年に書かれた建築思想書。

この書籍は、建築と美術に関する重要な著作の一つとされており、19世紀の建築やデザインに大きな影響を与えました。

『建築の七灯』では、ラスキンは建築における美と道徳的価値についての考えを探求しました。彼は建築の要素や原則を「七つの灯」として表現し、それぞれの灯が建築の品質と価値に影響を与えると論じました。これらの灯は以下の通り

神聖性(The Lamp of Sacrifice): 建築が神聖で誠実でなければならないという考え。

真実性(The Lamp of Truth): 建築はその素材や構造を正直に表現すべきであるという原則。

力強さ(The Lamp of Power): 建築はその存在感と力強さを持たねばならないというアイデア。

美(The Lamp of Beauty): 美的な要素が建築に不可欠であるという信念。

生活性(The Lamp of Life): 建築は人々の生活に奉仕しなければならないという観点。

記念性(The Lamp of Memory): 建築は歴史的な記念碑であるべきというアイデア。

従順さ(The Lamp of Obedience): 建築は地域の規範や要求に従うべきであるという原則。

これらの原則は、建築家やデザイナーに対して、美的な価値だけでなく、社会的・道徳的な要素も考慮するように促し、ラスキンの時代から現代に至るまで建築思想に影響を与え続けています。

美のアーカイブ研究プロジェクト

美のアーカイブプロジェクトとは「永井敬二コレクション」を今後どのように受け継ぎ、どのようにアーカイブしていくかという課題に対しての研究テーマの総称です。
本展はその研究に先立つ情報発信の場として、学内における展覧会を通じ、永井敬二コレクションの実態にふれてもらうという趣旨のもとに開催しています。
(チラシより引用しています。)

継承活動メンバーを募集されています。

永井敬二コレクションの継承活動を通じてデザインの歴史や文化に触れてみませんか?
現在美のアーカイブプロジェクトへの参加者を募集されています。
興味のある方は、ぜひInstagram公式アカウントをフォローしてみてはいかがでしょうか。

詳細はこちら、https://www.instagram.com/kn_collection_archive/

ヴィンテージ家具販売員が販売中のヴィンテージBRAUN製品

希少なアイテムなど詳細URLはこちら、https://vintagekagu.com/search?q=braun*&type=product

[ヴィンテージ家具販売員の感じたこと]

美術館などでプロダクトが展示されるのを目にするとそれはまるで、アートのような崇高さを感じてしまいます。デザインとアートの領域の話はいづれ行うとして、やはり永井敬二さんの蒐集に対する想いや人生を知ると、プロダクトが誕生した経緯以上に、永井さん自身に対する尊敬の念が込み上がってきます。

蒐集されたプロダクトのその後については、私はまったくというほど興味がありませんが、永井さんを研究対象にされると耳にしてそれはとても琴線にふれました。彼以上にデザインの文脈を熟知している人間はこの世にはいない。恐らく彼にお会いしたことのある方なら納得されると思います。

メールやファックス以前から海外からカタログを取り寄せ輸入し、実際に生活の中で使われています。椅子を展示されれば、惜しげもなく触れさせてくれる。

まぁ、そんな方はいません。
好きなんですよね、そんな心意気。

永井敬二さんの蒐集されたものを眺めていると、不思議と、ものを集めたくなる。また生活の中で丁寧に愛用したくなる。そんな気持ちにさせられます。

ちょっと不思議な感覚になります。

事務所にお邪魔したことがあります。Less is More とは対照的な空間ですが、精神はまさにそれ。

元気な姿でお会いできる日を望んでいること、またどこかの講演会でエピソードトークを拝聴できることを期待しています。

清潔感のある展示方法や手に取ってOKな資料の厚みは素晴らしいものでした。

関係者のこれからのご活躍を心よりお祈りいたします。
(出かける前に文字にしましたので、後日文章は修正すると思います。)